史上最強の哲学入門
メカゴリラ評価
読みやすさ: | (5.0 / 5) |
おもしろさ: | (5.0 / 5) |
インプット量: | (4.0 / 5) |
著者 & 出版社
著者
・飲茶 先生
出版社
河出書房新社
表紙イラストは『バキ』で有名な【板垣恵介】先生です。
この絵の描き方、見たことある…と気になった方も多いと思います。私もそうです(笑)
こんな人におすすめ!
こんな方はぜひ
・哲学を勉強したい、興味がある、がなにから入ればいいかわからない。
・哲学も好きだがバキも好き。
本書のまえがきで、著者の飲茶先生も記載をしておりますが、哲学の入門書にバキの要素が盛り込まれております。
バキがわからない人にとっては何を言っているのか、何が良いのか、わからないでしょう。
しかし、バキを知っている方からすれば、くすりと笑ってしまうような言い回しがあります。
バキを知っていて、哲学の勉強がしたい、哲学を知りたいという方にはおもしろく、更に勉強にもなる。二重にお得な内容となっています。
当然、私もバキは読んでおります。
男性であれば、バキは通らなければいけない道です!
(言い過ぎですが)
もし興味がある方いましたら、NetflixやU-NEXTでアニメ版もあります。
漫画版の方がおすすめですが、サクッと見たい方はこちらもどうぞ。
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なぜ購入したのか?
哲学には興味あるが、なにから入れば
そんな時、あるYoutubeにて…
哲学にはもともと、興味を持っている私でしたが、なかなか手を出せずにいました。
もともと、ビジネス系のYoutubeを含む動画コンテンツや記事を読むことが多かった私としては、話の度に哲学者の名前や有名な哲学が出る…その教え自体の意味はなんとなくは分かりますが、内容は全く分かっておりませんでした。
いわゆる、体裁だけで本質を全く理解していない…という状態です。
そんな中、ある動画を見ました。
Youtubeにて【ゆる言語学ラジオ】というチャンネル内で、【インパクトファクターが高い本】として、
本書が紹介されていました。
インパクトファクターという言葉については動画内でも紹介されていましたが、Wikipediaにはこう記載されてます。
簡単に言ってしまうと、論文などで引用されている回数の指標です。
これが人生において多い本を【インパクトファクターが高い本】として紹介されていました。
哲学に興味があるがなかなか踏み出せない、入門書から読んでみたいがどの本がいいかわからない。
といった状況である、自分の背中を大きく後押ししてくれました。
私自身が【ゆる言語学ラジオ】の視聴者として、同チャンネルファンだったのも、1つの大きな要素となりますが。
内容
哲学という難しいジャンルのはずなのに
続きが気になる!
【真理】【国家】【神様】【存在】という、ジャンル分けを行っており、それぞれのジャンルに対して、
【ソクラテス】【プラトン】【ニーチェ】【イエス・キリスト】【ソシュール】といった聞いたことある、哲学者の方たちの考えを学ぶことができます。
西洋哲学の本であり、時系列的に哲学者の考えが紹介され、その考えが前時代の哲学者と比較しての説明となっており、非常にわかりやすいです。
これはバキの最強トーナメント戦での対立構造が模倣されており、2つの要素を持っているはずなのに逆にわかりやすく、おもしろいという不思議な内容です。
バキ成分が多いかと言われれば、そこまで多くはないと思います。バキ成分を期待して買うという方にはおすすめはできませんが、哲学を学びたいがバキを知っているという方にとってはうってつけだと思います。
『いっこうにかまわん!』
というセリフが出たときはくすりと笑ってしまいました。
レビュー
完全な主観での評価・批評です。
気分を害される方がいたら、ゴリラの戯言だと思いご勘弁ください。
本書を読んだ時点での私の評価になる為、時が経った後で評価は変わると思いますが、読んだ時点での私の知識量に基づいた評価になります。
メカゴリラ評価の軸
・読みやすさ → 文章の構成や章立てにて評価、書籍の種類によっては画像や図も参考に
・おもしろさ → 単純な内容の評価、喜怒哀楽すべての感情含めて
・インプット量 → 知識を得られたかの評価、単純な知識や価値観も含めて
読みやすさ
読みやすさ: (5 / 5)
勉強しているはずなのに
内容がおもしろい
とても読みやすい内容です。
著者の飲茶先生の文才なのか、内容にバキ要素を加えていることから、バキ読者の私として、漫画を読むように楽しく読めるのか。どちらにせよ、とても読みやすい内容でした。
哲学という、難しいジャンル、難しい言葉もわかりやすく言い換えてくれており、2015年発行の本書ですが、2022年のこの記事を作成している現在でも、政治状況の面等々、痛烈に当てはまるとともに、過去の哲人たちの言っていることは素晴らしいなぁと改めて考えさせられました。
書籍内に図や挿絵がいくつかありますが、ここにもバキ成分を期待している方は残念ながらないです。
板垣恵介先生の独特なバキの絵は表紙の絵のみとなります。
おもしろさ
おもしろさ: (5 / 5)
内容自体もおもしろい!
哲学を学べることも、文章としても
哲学の内容自体も大変おもしろい内容です。
哲学の考え自体を聞いたことがあるが、内容はイマイチわからない。そんな自分にとっては、哲学の教えを時系列になぜこの考えに至ったのか。どんな人物がこんな考えをしたのかを。簡単にわかりやすく説明されており、大変勉強になりました。
まだ、他の哲学書を読んでいない私としては、本書で紹介されている言葉自体が、どこまでバキに寄せているのかといった要素はわからないです。
その分、聞きなれた言葉として難しい哲学の考えを楽しく学べたというのはあります。
逆にバキを知らないのであれば、おもしろさは半減してしまうのかもしれません。
読みやすい哲学入門書であるというのは、誰にとっても間違えのない評価だと思います。
しかしながら、バキを知ってこそ本書を100%楽しめることになると思います。
当然私はバキを知っているため、100%楽しく読むことが出来ました。
インプット量
インプット量: (4 / 5)
哲学入門としてわかりやすい
この人のことをもっと知りたい
哲学初心者どころか、ほぼ全く分からないといっても過言ではない私にとっては、インプット量は大変多く、しかも楽しく学ぶことが出来ました。
哲学入門書としては最高の誉め言葉になるのかもしれませんが、本書を読み終わった後の感想は、
『もっとこの哲学を詳しく知りたい』
『もっとこの哲学者を知りたい』
といった感想である。
入門書という内容である為、多くの教えを細切れに紹介してくれている為、一人一人の深掘りとまでは至っていないと思います。
逆にこの本で興味を持ち、哲学を更に学びたいと思ったため、もっとインプットが欲しいという欲望に駆り立てられております。
そのため、哲学初心者の私にとっては大変インプット量が多い内容でしたが、☆を1つ下げて、この評価にさせていただきました。
総評 おわりに
まず、この本を紹介し私に出会わせてくれた【ゆる言語学ラジオ】に感謝をしたいと思います。
この書籍はおそらく手放すことはないだろう。
そう思うぐらい楽しく読め、内容も情報量が多く、自分の成長につながったと思います。
バキ成分がなかったら、楽しく読めたのか…仮定の話でわからないですが、そのおかけで少なくとも、難しい哲学というジャンルを楽しく読めたと思います。
この本に出合ったおかげで、哲学をもっと知りたいという知的好奇心が生まれたのは確かです。
哲学を知っている方、バキが嫌いな方にとってはおすすめできないという非常にニッチではありますが、哲学を学びだしたい、バキを知っているという方にとっては最高の入門書であると絶賛します。
メカゴリラ成長度
成長度: (5 / 5)
成長したこと
・哲学の考え方や、哲人たちを少し学べた!
・哲学により興味を持つことが出来た!
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