メモの魔力
メカゴリラ評価
読みやすさ: | (4 / 5) |
おもしろさ: | (4 / 5) |
インプット量: | (4 / 5) |
著者 & 出版社
著者
前田 裕二 先生
出版社
幻冬舎
発行年月日
2018年12月25日 第1刷発行
SHOWROOM株式会社の代表取締役社長の前田さん。
メディアにもたくさん出演されており知っている方は多いと思います。
むしろ、この本【メモの魔力】はベストセラーとしても有名で、前田さんの事を知らない方でも、聞いたことがある方は多いのではないかと思います。
ホリエモン(堀江貴文)さんの記事でも紹介しましたが、私の価値観を大きく変えた動画です。
前田さんの人間性も伝わってくるので参考に見てみて下さいませ。
ちなみに堀江さんの記事はこちらからどうぞ。
この本から学べること
この本から学べること
❶メモの大切さとやり方
❷抽象化のやり方
➌メモを通したアイデアの考え方
こんな人におすすめ!
こんな方はぜひ
・普段メモを使用していないが、やり方を知りたい方。
・メモ好きの方のスキルアップ。
・メモって大切なの?と思っている方。
この本では、メモのやり方や考え方を詳しく説明してくれております。
普段メモを取る習慣が無い方、この本を1度手に取り読んでみてはいかがでしょうか?
メモと一言で言っても、様々なものや、やり方があると思います。
・紙のメモ帳
・スマホのメモアプリ
・スマホでスクショを取る、写真をとる
皆さま、何かしらの方法でメモは取っているのではないでしょうか?
・購入するもの
・気になったもの
・Todoなこと
こういった、Todoリスト的な使い方もあれば、本書で言われているようなアイデアや、抽象化をメインとした使い方もあると思います。
メモをする人にとっては、新しい手法や考え方を学ぶ機会として。
メモをしない人にとっては、メモを取ることにより、生活が便利に有意義に変わるきっかけになる本としていいのではないかと思います。
なぜ購入したのか?
読まなきゃ(使命感)
【メモ魔】の本自体は、発売当初から知っておりました。
私自身メモは仕事の上で1番大切にしており、内容にもとても興味がありました。
ただ発売時期は忙しく、読書に時間がとれないと見送っておりました。
そして月日が経ち、本書【メモ魔】はベストセラーに…。
ベストセラー本を、時が経って今更読むのもなあという、謎のプライドと葛藤しながらも、
内容自体に興味があるのはぬぐい切れないため、購入。
自分の謎のプライドと謎の使命感です(笑)
内容
The Magic of Memos
目次
・第1章 メモで日常をアイデアに変える
・第2章 メモで思考を深める
・第3章 メモで自分を知る
・第4章 メモで夢をかなえる
・第5章 メモは生き方である
私が特に参考になった点・興味深い点を中心にご紹介いたします。
第1章 メモで日常をアイデアに変える
過去のファクトを思い出す という余計なことに時間を割かないためにメモ
書籍「メモの魔力」より引用
メモの機能の一つとして、【外付けハードディスク】の役割というものがあります。
私のメモの大半の目的はこの理由です。
自分自身の記憶力に問題ありなことと(笑)、記憶することにリソースを割きたくないという点から、メモを重用しております。
本書では、そのリソースを『知的生産に利用』しようとあります。
構造化能力の向上
メモを行うことにより、物事を構造化する力の向上がされるとあります。
正にその通りだと思います!
メモをするときにすべてをメモせず、大事なことのみをメモすると思います。
例えば、私は読書メモをするときは、気になる文章・言葉をメモします。そして、自分がそこから考えたことをメモします。
全文メモしている人はいないと思いますが、この大切なところを抜き出し、メモする力。
これが構造化能力につながると思います。
思考を言語化している
また、私の読書メモを例にしていきます。
気になった個所のメモと共に、自身の考えもメモしていきます。
この際に【思考を言語化】しております。
この行動により、【言語化力】、【説明能力】がつく。という事です。
もちろん、私はまだまだ精進中の身なので、本ブログの文書の言語化力については大目に見て頂けたらと思いますが…。
ファクト → 抽象化 → 転用
ノートを見開きで使い、ファクト→抽象化→転用にてメモする。とあります。
下記のように記されております。
転用が1番大事ですが、1番難しいですね…。
②の抽象化までは、日常的に行いますが、③の転用はなかなか意識をしないと難しいですね。
また他にも、ボールペンの色やマークによる分類方法、【標語力】というタイトル付けの力も記されております。
特にタイトル付けは私は苦手です…抽象化や言語化の力を磨くと共に、自分なりの分類方法も作っていきたいと思います。
上記ツイートがわかりやすいかなあと思います。
ぜひご参考に。
第2章 メモで思考を深める
この第2章では抽象化について、深掘りされております。
まずは、抽象化を以下の3つに分けております。
抽象化の3類型
・What
・How
・Why
それぞれを本文記載の例を用いて、ご紹介します。
What型
■物質軸
《例》
【空から降る水の粒】→「雨」
【光を発し熱を帯びた穂のような何か】→「炎」
■関係性軸
《例》
【左と右、男と女、賛成と反対】→「反対」
【数学の方程式(例えば、一次関数)】→「y=ax+b」
How型
■特徴軸(どんな)
例:ポケモン
・特徴(ファクト):ポケモンというゲームにおいては、それぞれのモンスターに属性があり、属性に応じた攻撃を仕掛けることによって、効果が増大する。
・抽象化:相手に応じて攻撃方法を変える
・転用:就職試験の面接でも、面接官の特徴に応じて、話すエピソードを変えるべき。
Why型
■ヒット軸(当たった・刺さった理由は何か)
具体例:カメラを止めるなのヒット
・ファクト:出演は無名俳優のみ、かつ、300万円という低予算で作られたのにもかかわらず、上映館は公開当初の都内2館から、1カ月強で一気に全国150館に拡大。その後も上映館数を拡大し、興行収入も大作に並んだ。
・抽象化:
①ヒットには落差が重要(今回であれば、製作費をかけていないのに面白い)
②ヒットには共感も重要(製作費をかけてなくても面白いものは作れる、といったように、皆が今言いたいことを体現すると拡散される)
・転用:SHOWROOMのキャンペーンにも、落差と共感を入れ込む。
文章にしてみると、小難しいですね。
事実だけを受け止めるのではなく、そこにどんな意味があるのか。そういった考えが大切だと思います。
いくら抽象化やメモを行おうが、解決すべき問題がないと、そこに転用できない。
書籍「メモの魔力」より引用
結局のところ、これだと思います。
何か目的が無くメモして抽象化しておくことも、コネクティング・ザ・ドッツ的な意味合いでは重要だと思います。
しかしながら、何かに転用する場合は、転用先の目的がないことには意味をなさないということです。
私自身にとっては、本業やこのブログも含めた副業といったビジネス面。
また単純な自己啓発がそれにあたるのではないかと思います。
難しく考えず、人それぞれ大なり小なり目的はあると思うので、転用をそんなに難しく考えなくてもいいのではないかと勝手に思っております。
他にも抽象化ゲームにより、抽象化能力を鍛えていこう!といったことや、【離見】という世阿弥の言葉から、客観的に自分を見ること。についての説明も記されております。
第3章 メモで自分を知る
【熱狂できるオタクが強い】という話や、【やりたいことがわからないなら、いろいろなものに触れる】といった話、【タコワサ理論】の説明が記されております。
また【自己分析ノート】を作ろう。というものもあります。
本書の巻末に、【自己分析1000問】というものがあり、それを使い、自分を知っていくというものです。
実際、私自身やってみようと思いましたが、ただ答えるだけなら簡単ですが、それでは意味がなく、【抽象化】や【転用】までやるとかなり時間がかかってしまいます。
すごく残念ですが、またの機会にしようと思います。
第4章 メモで夢をかなえる
夢を叶えるための、モチベーションには2つのタイプがあると紹介されております。
夢へのモチベーションタイプ
・トップダウン型
目標、ゴールから逆算する
・ボトムアップ型
目の前の面白そうなことに飛びつき日々の行動が決まる。
皆さまはどちらでしょうか?
ちなみに私はトップダウン型ですね。
続いて記されていた、夢のチェック機能のフレームワークをご紹介します。
夢のチェック機能のフレームワーク(smart)
【smart】
specific 【具体的である】
measurable 【測定可能である】
achievable 【達成可能である】
related 【関連性がある】
time 【時間の制約がある】
皆さまの夢はこれに当てはまりますか??
私自身は…もうすこしいろいろ考えなきゃと思っております(笑)
第5章 メモは生き方である
いち早くメモを「努力」から「習慣へ」
書籍「言語化力」より引用
メモはなんでもとる、何が必要かはわからないから…。
努力ではなく、習慣にするといったことが記されております。
また、文房具にこだわり、モチベーションを継続しようという話もあります。
めちゃくちゃわかります(笑)
お気に入りの文房具は使いたくてしょうがないですからね(笑)
終章 ペンをとれ。メモをしろ。そして人生を、世界を変えよう
前田さんの、ポジティブな面、ネガティブな面どちらも両方含めたメモの原動力、きっかけが記されております。
熱量がすごい!自分もこれだけの熱量を持ちたいと思います。
巻末付録には、
・自分を知るための自己分析1000問
・SNSで募集した人生の軸
が記載されております。
私はまだ実施しておりませんが、特に自己分析1000問はやりたいことがない人や、就活生の方にはとてもいいものなのではないかなと思います。
私は…気が向いたらやりたいと思います(笑)
レビュー
完全な主観での評価・批評です。
気分を害される方がいたら、ゴリラの戯言だと思いご勘弁ください。
本書を読んだ時点での私の評価になる為、時が経った後で評価は変わると思いますが、読んだ時点での私の知識量に基づいた評価になります。
メカゴリラ評価の軸
・読みやすさ → 文章の構成や章立てにて評価、書籍の種類によっては画像や図も参考に
・おもしろさ → 単純な内容の評価、喜怒哀楽すべての感情含めて
・インプット量 → 知識を得られたかの評価、単純な知識や価値観も含めて
読みやすさ
読みやすさ: (4 / 5)
安定の箕輪さん本!
この書籍はNewsPicksBookであり、編集は箕輪厚介さんです。
世間の賛否両論は置いておいて、私自身は彼の本は読みやすくて、とても好きです。
彼の人間としてのファンでもある為、贔屓はあるかもしれませんが(笑)
ベストセラーになっていることもあり、万人向けだと思います。
ビジネス書や書籍に興味がない方や、初めての方でも問題なく読めるのではないでしょうか?
おもしろさ
おもしろさ: (4 / 5)
普通に面白い
(偉そう…)
上記でも触れましたが、良くも悪くもベストセラー本です。
普通に面白いです!
が、とんでもなくおもしろい・聞いたことないような理論や考えがたくさん飛び出る!
といったわけではありません。
安定しておもしろく読めます。
インプット量
インプット量: (4 / 5)
メモ初心者にはおススメ
メモを普段しない人(あまりいないと思いますが)にはとてもインプットの多い本だと思います。
しかし、メモを普段から多くする人にとっては、どちらかというと、メモのノウハウ本というよりも、考え方やそれの生かし方といった側面が強く感じられるかもしれません。
私自身は普段からメモをする方ですが、ノウハウが3割:考え方が7割といったインプット割合でした。
抽象化に関してはとても大切なことであり、苦手な方も多いと思います。
抽象化に触れるという意味では、とてもいい本だと思います。
総評 おわりに
前田さんの、ファクト→抽象化→転用やノートの使い方、ボールペンの色分け等、参考になることは多々ありました。
しかしながら、あくまで参考だと思います。
それはこの書籍を乏しているわけでは決してありません。
人それぞれによって最適な使い方があるという事です。
メモの根本の理由である、ファクトを記載し外付けハードディスクのように記憶媒体にすることが大前提としてあり、それをどう活用するか。
ただファクトを残しておくだけが重要なこともあると思います。
また抽象化・転用は必ずどこかですることになりますが、それがメモをした時なのか。
ただスクショを残し、後から何かと結びつけるのか…。
人により様々だと思います。
ただ1つ言えることはメモを全く取らない人で有能な人は見たことがない、という事です。
私自身、この書籍で学んだことをいかしてメモライフを続けていこうと思います。
ぜひ、皆さまもメモを活用していただけたら。。。
メカゴリラ成長度
成長度: (3 / 5)
成長したこと
・メモの重要性を再認識できた!
・抽象化の大切さとやり方を勉強できた!
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